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2026年09月17日
今回は、先日に開催された
鳥取市認知症フォーラム2026の
紹介となります。
リンク先の動画もご覧ください🙏【第1部】講演
演題:新しい認知症観の理解
〜認知症とともにどう幸せに生きるかを考える時代へ〜
講師:大塚 智史 氏(三豊市立西香川病院 院長
/認知症疾患医療センター長)1. 認知症を「自分ごと」として捉える時代
高齢化に伴い認知症およびその予備群は1000万人を超え、
80代後半で約6割、90代では7割以上と、
長寿化のなかで誰もがなり得るものとなっています。
従来の「怖い」「恥ずかしい」「人生の終わり」といった
過剰に否定的な偏見・イメージを改め、
「新しい認知症観」(認知症になってもできることややりたいことがあり、希望を持って自分らしく暮らせる)を持つことが重要です。2. 認知症医療と関わり方の転換
医療現場で薬物療法だけでなく、
本人の不安や絶望を軽減する
心理的・精神的アプローチを行うことが不可欠です。
西香川病院の実践では、
初診時から専門職による心理的支援やピアサポートを導入し、
本人の持つ過剰な不安の修正に取り組んでいます。
認知症の進行速度は以前に比べ緩やかになっており、
生きがいや楽しみを持つことで進行抑制や
生活の質の向上につながります。3. 「失われた能力」より「残された資産価値(楽しみ・役割)」
「できなくなったこと」や失敗を責めたり注意したりすると、
本人の意欲を奪い孤立や症状悪化を招きます。
失敗を指摘するのをやめ、
日常の些細な役割(洗濯物たたみや草引き等)を
お願いして感謝を伝えること、本人の笑顔や楽しみを
増やすことが最良のケアになります。
長寿社会においては「お互い様」「順番に世話になる」
という意識を持ち、堂々と人に頼りながら生きることが
本人のみならず次世代の安心にもつながります。【第2部】座談会(ディスカッション)
テーマ:認知症になってからもより良い暮らし
につながるための出会いと考え方
登壇者:大塚 智史 先生、
鳥取市希望大使(藤田 和子 氏、宇野 博美 氏、加藤 テル 氏
、田村 正文 氏、松本 豊子 氏)
進行:鳥取市中央包括支援センター 金谷さん1. 当事者同士の出会いと情報発信の大切さ
希望大使として長く活動してきた藤田氏は、
当事者同士の出会いや社会参加、
自ら情報を発信・共有していくことの大切さを述べました。
診断直後からピアサポート等に参加した田村氏は、
当事者と直接会って話すことで従来の認知症へのイメージが一変し、
前向きになれた経験を語りました。2. 周囲への開示と助け合える関係づくり
元介護職員の宇野氏は、
老いること・認知機能が落ちることを自然な過程として受け止め、
お互いに歩み寄り味方になり合える信頼関係の重要性を強調しました。
加藤氏は、
近所の人たちに早い段階から物忘れがあることをオープンにし、
「ゴミの日を教えてもらう」など自然に助け合える関係を
築いている工夫を紹介しました。
藤田氏も、家族や周囲に隠さず伝えることで、
周囲がどのように支援できるかを共に考えるきっかけになると述べました。3. 挑戦を続ける意欲と社会へのメッセージ
本人ミーティングなどを通じて「働きたい」「役に立ちたい」
という希望を持ち、資格取得や新たな仕事、
ピアサポート活動へ挑戦する意欲が語られました。
後半に駆けつけた松本氏からも、
体調変化がありながらも仲間と一緒に過ごし
支え合っていく大切さが伝えられました。
最後に大塚先生より、
希望大使の姿こそが希望そのものであり、
医療・介護の現場や地域社会が古い認識を改め、
本人の前向きな生き方を支える環境を
つくるべきだとまとめられました。参照動画:
鳥取市認知症フォーラム2026
鳥取市認知症フォーラム2026https://www.youtube.com/watch?v=macYAUAkKsY